夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Let’s go to the 遊園地!4」ドンへ×ウニョク

Let's go to the 遊園地←前回までのお話




「ほんとだ」



園長が呟いた。レンズの中では男が空中を見て満面の笑みを浮かべている。


園長は無言で係員に双眼鏡を渡し、二人はそのまま口を閉ざしていたが、



「混乱してるのかもしれないですね」



と、係員がぽつりと言うと、園長は彼を素早く見た。



「そうか……そうだな」



その険しい表情に応えるように、深刻な面持ちで係員は頷く。



「とにかく……彼らに呼び掛けに行くぞ!」



「はい!」



二人はスタッフルームを飛び出した。




――観覧車の中。




よく考えてみると、もし、このまま動かなかったら……


ヒョクチェとずっと二人きり……


それにさ、それにさ、こういう体験した二人は恋に落ちてたりするじゃん?



「ドンヘ」



ヒョクチェが下の景色からこちらに向いた。



「あ……なに?」



「マネージャーに連絡した方が良いかな?これ降りれなかったらやばくない?」



「え……降りれなかったら?」



降りれなかったら……


それ、最高だよね!


それでいこうよ!もうこのままで良いよ!



「ドンヘ!」



ヒョクチェが綺麗に髪と一緒に染められた眉をしかめる。



「なんかお前、ちょっと嬉しそうじゃない?」



「そんな……」



そんなことある!


すごい嬉しいよ!ヒョクチェとずっと二人きりなんだよ!


めちゃくちゃ嬉しいよ!



「そんなこと……ないけど」



言葉を濁した俺を見てヒョクチェは噴出したように笑い出した。白に近い金髪がサラサラ揺れて、真っ白な肌が興奮でちょっと色づく。


ヒョクチェ!俺の大好きなヒョクチェ!



「ドンヘ、この状況楽しんでるんだろ?」



う、と声を上げた俺にヒョクチェは「やっぱりなあ」と手を叩いた。



「あ……ばれた?」



「もう俺まで楽しくなってきたじゃん」



歯を見せてヒョクチェが笑っている。



「ばれちゃったー」



俺は切り立ての黒髪をかき上げる。


もうなんでもいいや!


遊園地最高!






「めちゃくちゃ楽しそうですね」



「……そうだな」



走りながら園長と係員は交互に双眼鏡を持って眺めた。



「もう笑うしかなくなってるのかもしれませんね」



係員はそう言うと園長は深く頷く。



「急ぐぞ!田中君!」



「はい!」



二人はスピードを上げた!















つづく

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