「夢の続き17」ユノ×チャンミン
「それ昨日と同じ人の話?」
「そう」
「じゃあ、その人は、昨日一日で、レンジ使って、雨に騒いで、お前にキスして、コンビニの店員になってケーキ食ってお祝いしたってこと?」
白のニット姿のキュヒョンがパキっと箸を割る。
「俺は祝わなかったけど」
ケーキを口に入れて「食べ物ってこんなに素敵なの!!」とダイエット中の女子みたいな歓声を上げたのを見て、俺のチゲ食った時と大分反応が違うな、と思っただけだし。
「驚異的な進化の歴史だな。お前が俺と同じ24時間を生きてると到底思えないよ」
キュヒョンは割った箸で湯気の立つカップ麺を混ぜながら言う。
俺は何も返事せず自分のかけうどんを口に運んだ。
それに気にせずキュヒョンが続ける。
「まあ、生まれたてじゃなかったんだろ」
「でも働いたことはないって」
「その人が働いたことがあったら、俺はもう誰も信じないよ」
そう言って熱いラーメンをもろともせずに啜っている。
「あと、車」
俺は思い出して、うどんを食べる手を止めた。
只今12時44分(ユノの退役まで500日)