「夢の続き45」ユノ×チャンミン
「相変わらずお前のとこの時間の流れはどうかしちゃってるな」
カップヌードルをおやつがわりに食べているキュヒョンが言った。
俺は何も言わず、缶コーヒーを口に含んだ。
本当は学食の珈琲が美味しいから飲みたかったけど、今日は土曜日だから営業時間が終わってしまった。
二日前の木曜の話を、金曜日の昨日はお互い忙しくて会えなくて、今にしている。
「俺の暦の上ではまだ11月だぞ」
小さなカップ麺はもう全て腹におさまったようで、キュヒョンはカップを横に置いて、そう言いながらペットボトルの水を飲んだ。着ている濃い紫の長袖シャツの袖は作業中だからまくられたままだ。
「俺だって驚いたんだよ」
でももうどこから言えばいいのかとかいう領域もこえてたんだよ。人はあまりにも驚くと声が出なくなるとはいうけれど、それに近い。
「クリスマス当日にチキン食うどころか、一昨日すでにプレゼントまで貰ったとは。このままだと今日あたりお前年越すな」
と言って、キュヒョンは水を飲み切った。
「チキンなんてその前の日の唐揚げもかぶってるし、チキン連続で食べてるとかそういうのも、どうでも良くなっちゃって」
俺は缶コーヒーをあおった。
「そうか……」
「キュヒョン、もういけるんじゃない?」
「お前が乾いてからでいいよ。俺達が最後みたいだし」
あそう。と言って俺は時計を見た。俺が乾ききるまで10分はかかりそうだ。
「それより、なんでガスコンロだったか聞いたわけ?」
「聞いた」
只今15時48分(ユノの退役まで476日)