「夢の続き46」ユノ×チャンミン
~シム(俺の苗字)随想録P.44
「ユノさん……美味しいんで……」
フレームつまんで必死に俺を見てるけど、その鼻眼鏡、度入ってないでしょう。
あと、もう言うのもあれなんですけど、これあなたの前で一回食べてるし。
照れながらユノがまた眼鏡をとって、照り焼きチキン弁当を食べ始めた。
「あの、ユノさん。根本をちょっとお尋ねしたいんですけどいいですか?」
口をぱんぱんに膨らませたユノがきょとんと俺を見て、こくこくと頷いた。
いや、尋ねられることは山ほどあると思うんだけど、きょとんとしちゃったよ、とかはいい。俺はもうそこからは解脱してしまっている。
「あの……今日……クリスマスじゃないですよね?」
ユノが噴き出したので、お茶のガラスコップを近づける。
「あり……がと」
ユノがお茶を飲んだ。
一息ついて、両手で持ったコップを見ながら、少し頬を染めて言う。
「待ちきれなかったんだ」
それにしても今日はちょっと早すぎませんかね、とかいうのももういい、待ちきれなかったんだから仕方がない。それよりも次の質問にうつろう。
ユノとこたつに入ったまま、俺は食べる手を止めていた。
「じゃあ、ユノさん。このプレゼントはなんで?」
「さ、サンタさんからだけど」
ユノがコップを持ったまま少し視線を泳がす。
「サンタさんはなんでこれを俺に?」
「これでいっぱいご飯作れるから……」
と無意識に言葉に出たように、ユノが間を置かずにぽつりと呟いた。
「ちゃ、チャンミンにね!あ、サンタさんがね!!あ、サンタさんが作るんじゃないよ!」
と、言い直した。
もうぐちゃぐちゃじゃないですか。
只今15時57分(ユノの退役まで476日)