「夢の続き48」ユノ×チャンミン
「それでね、土曜日バイト終わってから、さっそくそのコンロで作ろうと思ってるんだ。明日設置できるか分からないし」
ユノがもじもじしながら俺に言う。
「でもまだ自信ないから、チャンミンも学校から帰ってもし時間があったら、一緒に作らない?それで店長やキュヒョンにも食べてもらえたらいいな」
ああ、店長にはユノのそういうのいいかもしれないな。この前お粥を頂いたし。
俺は手を止めてた弁当を食べ始めた。
「でも店長夜遅くまで仕事だから難しいと思いますよ。キュヒョンは丁度土曜日会うし、料理も一緒に作ってくれると思います。言っときます」
「いいの?嬉しい!!三人なら早く作り終わるし、記念になるよ!じゃあ店長には次の日チャンミンバイトの時、俺も一緒に行って料理渡していい?」
「いいですよ。で、何作るんですか?」
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俺はふうっと溜息を吐いた。
「というわけ。
でも、ガスコンロは古かったけどアパートに備え付けのがちゃんとあったし、使えてたから、それ勝手に外していいのかとか考えたよね。
まあ昨日大家さんには了承してもらえて、むしろ喜んでて、ガス会社に変えてもらったんだけど。でも設置が遅くなって、昨日もダブルハンバーグ弁当食べたんだけど」
「あ、うん。ちょっと待って、チャンミン。
お前の解脱っぷりの凄さとか、ガスコンロが高いとか、ダブルハンバーグ弁当とかより、
俺が今日……お前の家に行くことになってしまっている」
俺は魂が抜けたようなキュヒョンの顔から手元の缶コーヒーに目を向けた。
「キュヒョン。どうせ食べさせるなら、そこから参加させた方が手っ取り早いと俺は判断した」
「だから一昨日何度も俺のスケジュール確認してきたのか!!携帯で言えよ!そしたら俺は食うだけを選択したのに!」
「だって、携帯のメッセージでこれだけの情報を伝えるの大変だから、会って言おうと思ってたら、今この瞬間になったんだよ」
言いながら、俺は前を見る。
「俺が料理に興味ないの知ってて……我が親友ながら恐ろしい独裁体制だな」
キュヒョンは手の甲を口元にあてて、椅子の背もたれに背中をつけた。
「現像時間も合わせたんだから。帰宅時間だって同じだ。俺達が料理してる間部屋で遊んでるより、お互い実のある時間を過ごそうキュヒョン」
そう言って、俺は片手に持っていた空のコーヒー缶をテーブルに置いた。
「……なんてやつだ。で、何作るんだよ?」
只今16時15分(ユノの退役まで474日)