夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「嘘つきは恋人のはじまり」ユノ×チャンミンの短編


ノックの音が聞こえた。



「だれ?」



「俺です」



ああ、なんだよ。連絡事項か?



と、思って俺はホテルの部屋のドアを開けた。



数時間前も一緒に夕食をとっていたチャンミンがそこにいた。



俺は風呂上がりでバスローブ姿だったけど、チャンミンはパーカーとハーフパンツだった。



「どしたの?」



スリッパでつかつかと部屋に入ったチャンミンの後を歩く。



「ヒョン。言おうと思って」



チャンミンがテレビの前で立ち止まった。



「ああ、なに?」



俺に振り返る。



「俺、ヒョンが好きなんです」



「は?」



「ずっと言いたかったんです」



ん?なに言ってんだチャンミン。



「改まって言わなくても。どうしたの?」



俺はまだ毛先の濡れた髪を掻き上げながら良く分からなくてしどろもどろする。



「恋愛感情を、持ってます」



チャンミンが視線を泳がせながら言った。



眉を寄せて、え?と俺は目を瞬かせる。



「え、あの、え?チャンミン?」



「俺と付き合って下さい」



「えっ。えっ」



俺は全く理解不能な事態に「えっえっ」と鳴く動物のようにそれを繰り返した。



「返事待ってますから」



チャンミンがそう言って、出て行こうとする。



「ま、待って」



その二の腕を軽く止めた。



「それ、本当なの?」



茶色い、チャンミンの髪がさらりと揺れた。



「……」



何で黙るのかは分かんないけど、



俺は無表情にこちらを見つめる顔を見ながら言った。



「ああ……うん。チャンミンならいいよ」



「え」



チャンミンが声を上げた。



「うん。分かった。付き合おう」



俺は頷いた。



「えっ。えっ」



チャンミンが無表情で鳴き出した。



「男同士で大変かもしれないけど、よろしくな」



俺はそんなチャンミンに握手するよう片手を差し出した。



チャンミンは何回か鳴いた後、



「……はあ」



と、言って視線を泳がせながら、俺と握手をした。



「じゃあチャンミン、キスしようか」



「えっ!」



チャンミンがぎょっとした顔をした。



離しかけた手を捕まえて、力一杯引き寄せる。



「キスしたい」



そう囁いて笑みを浮かべた。



先ほどから、チャンミンの後ろで深夜番組が「エイプリルフール」特集をやっている。



俺はにやにやと、悪戯っぽいチャンミンの鼓動が早くなるのを聞いていた。



「分かりました」



その言葉に、俺はぎょっとする。



思わず体を離した俺を、チャンミンが横のベッドに突き飛ばした。



自分の体が跳ねて、その上から乗っかって来る。



「えっ。えっ」



目の前でチャンミンがにやりと笑った。



「もう付き合ってますもんね」



「えっ。えっ」



チャンミンの顔が近づく。



おおおおお。



そして、目と鼻の先で止まった。




「本当に好きになって。ヒョン」




切なげな瞳が見つめた。




なぜか自分から、その唇を奪いに行って、




そこから俺達が付き合い出したのは、





嘘じゃない。








『嘘つきは恋人のはじまり』END







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