夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

チャンミンくんの恋人のブログ記事

チャンミンくんの恋人(ムラゴンブログ全体)
  • あとがきのようなもの(大幅改変版)チャンミンくんの恋人

    こんばんは、皆さま。「チャンミンくんの恋人」疲れがまだ取れぬ者です。 こちらは、「チャンミンくんの恋人」と言うお話の、大変長い「あとがきのようなもの」に見せかけた戯言のようなものになりますので、「その話は読んではいないけれど、時間はあるから見てやっても良い」と思われました方、宜しければご覧になって... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人 最終回」ユノ×チャンミン

    俺は白いテントの中にいた。 落ちついて、自分の体を眺める。 さっきのは何だ。 体内の衝動は治まっている。 俺に被さっている白い布は、これは。 もがくと、簡単に抜け出た。 抜け出たそこは、 ……木の世界だった。 フローリングの木目が向こうまではっきり見える。 布、もとい、俺のタンクトップの絨毯が敷か... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人57」ユノ×チャンミン

    テレビの音が聞こえる。 眩しさに目を細める。テーブルにもたれかかってグラスの水を飲んでいる、Tシャツ姿のユノがいた。 テレビから、俺に顔を向ける。 グラスから口を離して、奇妙そうに微笑んだ。 「チャンミン……?」 ひそめられた眉を見ながら、涙を拭う。 「ユノ」 俺の呼びかけに、はじかれたようにテー... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人56」ユノ×チャンミン

    ベッドから立ち上がった。 断られても良い。言おう。 あんな特別な、いや、特異な人間は、俺の周りにはもういない。 けれど受け入れられたとすれば、俺はまだ全然ユノに追いついていない。 でも欲しい。 恋人の契約が欲しい。 あの相方とそれを交わしたい。 この話が現代のファンタジーなら、そしてまだ終わってい... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人55」ユノ×チャンミン

    デスクの照明に照らされていた。 風呂上がりの身体から、ふき出した汗もクーラーですっかり引いた。 それどころかタンクトップとハーフパンツだと悪寒さえしそうだ。 この寒々しい部屋。 何が……違ったんだろう。 目を開けた俺を覗いたのが今のユノだと、何で嬉しさは「そこまで」だったのか。 あの頃と今との違い... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人54」ユノ×チャンミン

    朝、薄暗い天上を見上げながら、 俺は怪訝な顔をしていた。 それから、違うな、と思った。 可笑しいだろ、 感じている寒々しさは増す一方で。 俺は寝ながらにも辛さに痛んだのか、胸を抑えていた。 何か原因が違うのかもしれない、とも思った。 正確に言うと、何か違う原因もあったのかもしれない。 ――デスクの... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人53」ユノ×チャンミン

    「ヒョン」 もう風呂は出ているだろう、ユノの部屋をノックした。 ドアが開いて、髪も乾ききった下着一枚のユノが出て来る。 俺より先に慣れた、平然とした顔が用件を言われるのを待っている。 さっき泣いた自分の目がなぜかここで潤もうとしたのを感じて、唾を飲み込む。 「……部屋、出来たんで、持って行って下さ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人52」ユノ×チャンミン

    ドアの前で立ったまま、呆然とデスクの上を眺める。 近づくと、崩れたブロックの破片が、ぽんぽんと積み上げられて足を止める。 積み上げられてブロックは、赤や青や黄色や緑の、大きな城になった。 頭上を巨大な竜が羽ばたいて、 足元には花から生まれた姫がいて、 海に出れば海賊が宝の地図を持っている。 俺のお... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人51」ユノ×チャンミン

    仕事の合間に話しかけて来る相方は、兄弟のような仕事仲間兼友人を再現していて、それでやっぱり、あの一か月のユノは、俺達は、特殊だったんだと思った。 同じ気持ちではなかったかもしれないけど、 同じ条件下で。 とても近くて。 ずっと続けば良いと思ってた、でもそんなわけにはいかない。 自分達を繋いでいた奇... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人50」ユノ×チャンミン

    人が一人、小さくなって、大きくなった。 外見は、体格は、そして視覚は、とても重要なものなんだ。 色んなものを決定づけて、変化させて、 隔てたりする。 大きな男二人でどうしようもない。 俺に頼らなくてもユノは生活できる。 もう不用意な言葉はかけられない。 次にかける不用意な言葉は、非常事態という言い... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人49」ユノ×チャンミン

    拡大した奥二重の目は丸い瞳がはっきり見えて、その黒は足を滑らせて落ちそうなほど大きく見えた。 心臓が口から飛び出そうだった。 まさかここに来て、ずっと目を瞑っていた問題を突き付けられるなんて。 小さかった相方なら考えなくても良かったそれを。 口約束だろう? でもしたのは俺だ。 それでもいいと思った... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人48」ユノ×チャンミン

    いつからか前に立っていたマネージャーが、姿勢を戻しながらしゃっくりを上げた俺を見て、呆れたように笑った。 「馬鹿だな、泣くことあるか」 でも、その言い方は、きっとこの世でただ一人俺と共感している人間の優しい言い方だった。 まだ涙は出てくるけれど、俺も笑った。 「しっかり顔洗って、冷やすんだぞ」 凍... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人47」ユノ×チャンミン

    宿舎に着いたのは深夜だった。 現場で食べていたから、後は風呂に入って寝るだけだ。 ユノと廊下で顔を見合わせた。久しぶりにその顔をまともに見たような気がするけど、これも以前通りだった。 「俺……シャワーだけでいいんで先に入っていいですか?ヒョン長いから。10分で浴びます」 俺の顔を見つめてから、ユノ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人46」ユノ×チャンミン

    「じゃあ、二時間ぐらいで迎えが来るから。寝てても良いぞ」 それからすぐに帰って来たマネージャーが、玄関で俺に言う。 マネージャーとユノは病院の後スタジオに直行。俺は別で宿舎からスタジオに向かうことになった。 ハーフパンツをジーンズに着替えたユノがスニーカーを履きながら、俺に振り返った。 見覚えのあ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人45」ユノ×チャンミン

    良く分からなかった。 あの……ユノが小さくなった日よりも、今の方が、ずっと現実感がないんだ。 拡大した相方を眺めて、何も言えない。 でも、何か言わないと。 ユノが俺を見つめる。 心の中まで覗いて来ようとする、あの小さなユノの目と同じだ。 「マネージャーには?」 それから逃げるように声を出した。 こ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人44」ユノ×チャンミン

    寝ていた俺の様子を見ていたけれど、小さかった時と同じなのはそれだけだ。 ほんのわずかに口の端を上げた落ち着いた顔と見つめ合った。 「……戻ったんですか?」 「うん」 と言って、小さく苦笑のような笑みを一つこぼして、俺の足元の辺りで腰掛けたまま見つめられる。 見れば分かることを聞く俺は、自分で思うよ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人43」ユノ×チャンミン

    ユノがドアから俺に向いた。 「先に寝る?」 聞くと、ユノが首を横に振る。 「掴むよ」 無言のまま頷いた小さな身体をデスクに置いた。 「ユノの服洗わされたりして」 立ち上がりながら見下ろすと、ユノが歯を見せた。 「どうしたんですか?」 ドアを閉めて、廊下を歩きながら隣のマネージャーを見る。 「うん、... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人42」ユノ×チャンミン

    CDのジャケットも合成とは思えない出来に仕上がって、プロモーションビデオ撮影も終えた。 移動車の中で、誰彼ともなく歌い出した「ジングル・ベル」が熱唱に変わっていた。 明日の仕事は昼過ぎからで、明後日もそんな感じだ。 「今日は飲むか」 歌い終わったマネージャーが言った。 「日本のビールも、もう一通り... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人41」ユノ×チャンミン

    毎日はあるけれど、断った仕事のせいで、殺人的なスケジュールではない。だから自分達にとってはまるで休暇が続いているような日々で、すぐに慣れた。でも仕事は確実にあったからユノが浮腫むこともなかった。 「待て待て、切るから」 「学ラン汚れますよ」 苺を抱え込もうとした高校生姿のユノがテーブルの上で俺を見... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人40」ユノ×チャンミン

    「なあ、チャンミン」 腹の上から見上げられた顔が真っ白だけど、これはメイクじゃなくて、塗るタイプのパックだ。 「なに?」 同じパックをしている俺が返事をする。 Tシャツとハンカチ姿の俺達だ。 風呂上がりに俺の携帯電話で、ユノが活動を再開し出したと、ベッドの上でご家族に電話をした後だった。 話したの... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人39」ユノ×チャンミン

    疲れた疲れた、と言いながらも、宿舎につくと、抑えられていた仕事量を遅れて体が実感してきたのと、安堵感も相まって、すぐに全員が本調子になった。 「じゃあ、チャンミン。手伝ってくれる?」 「ビール飲みながら」 「出前取るか」 ローテーブルの上で、撮影監督に渡されたメイクセットを拡げた。それから今日、撮... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人38」ユノ×チャンミン

    本当に始まったんだな、と思った。 地面がないような覚束なさだ。 でも、だから俺が狼狽えることじゃないと言い聞かせたり、俺の指を触っている感触と、見下ろすと見上げて来るユノを確認すると、それでも心構えにはなってきた。 次は来たことがないスタジオに入った。 良く一緒になるカメラマンと撮影監督だけで、ア... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人37」ユノ×チャンミン

    マネージャーのしたノックの音と同時にデスクを見上げた。 医療着に白衣も羽織って両手で頬杖をつきながら、 屈んで退屈そうに俺を覗き込んでいる姿は、名医には見えなかった。 ダイニングに移動して、もう見慣れた食卓風景の朝食を取る。昨日の残りのケーキもあった。 「ユノ、食べる時には聴診器外した方がいいだろ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人36」ユノ×チャンミン

    「じゃあ、見ますよ」 「うん」 俺のTシャツの腹で座っている、ハンカチ姿のユノが答えた。 俺はベッドの頭に背凭れて、画面を開いた。 ユノの私用の携帯電話だった。 見たいと頼まれたから、部屋から持って来た。俺は気づかなかったけれど、ユノはずっと気になっていたはずだった。 開くと、100件以上のメッセ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人35」ユノ×チャンミン

    「仕事始まるみたいです」 ユノは何も言わず、言った俺を眺めながら、段々とその目が意志を持ったしっかりしたものになって、眺めると言うより見つめた。 摘まんだ掌が、俺の指の腹を掴んだ。これから、これが自分達の手の繋ぎ方になるのかもしれないと思った。 見つめて、小さな顔がふわりと笑った。 「大丈夫かなあ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人34」ユノ×チャンミン

    すやすやと気持ち良さそうに寝ている姿を、同じく微笑んで見つめていたマネージャーが、 少しして、 「明日から活動再開になる」 と、俺に言った。 その顔を見ると、ユノを眺めたまま、違うものを考えているような表情に変わっていた。 ――続報が、なかった。 ユノが見たいと言う時しか、テレビ番組はもうつけない... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人33」ユノ×チャンミン

    おやつの時間にケーキ作りは再開した。 必要な調理器具とスポンジケーキだけ出して、果物を並べる。 「しかし、すごい量ですね」 「何がいいのか分からなかったからな」 全部出すと、果物でテーブルがいっぱいになった。 「これレモンですよ?」 ユノが目の前のレモンに手をつきながらマネージャーを見上げた。 「... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人32」ユノ×チャンミン

    冷やすものを冷蔵庫に入れ直して、コックが机の上をうろうろする朝食をとり終わる。 マネージャーの携帯電話をテーブルに置いて見ながら、みんなで作り方を確認した。 「ハンドミキサーありましたっけ?」 「書いてあるのは全部買っといたよ」 「朝早くからありがとうございます」 こちらを見上げたユノを見下ろして... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人31」ユノ×チャンミン

    夕食中にマネージャーが明日は何が食べたい?とユノに聞いて「アイスとかケーキ」と呟いたから、いきなり限界が来たなと思った。 でもマネージャーは「じゃあケーキ食べるか」と意外にもそれを了承した。 チョコレートとかチーズとかパイとかタルトとか、 みんな自分が食べたい種類を上げながら、 何となく俺が「作っ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人30」ユノ×チャンミン

    また朝が来て、見上げながら「なるほど」と思った。 チューリップの下に立っていた王子が、俺が起きたのを覗き込んで確認すると、 ガラスコップに手をついてちょっとすましたポーズをとった。 「掃除しようと思うんだよ」 朝食中にマネージャーが言った。 それは俺も思っていた。 ユノがこうなってからはこの家には... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人29」ユノ×チャンミン

    迷彩服のユノとハイタッチをした。 と言っても、手をあてられた時に音さえ出なかったけれど。 「おい、そろそろ水泳しないか」 後ろから来たマネージャーがテレビ画面を見ながら、珈琲の入ったマグコップを持って隣に座る。 ソファーの上で薄いパーカーとハーフパンツの俺が、「次のセーブポイントまで待って下さい!... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人28」ユノ×チャンミン

    浮腫んでいた理由は俺もユノも言わなかったから、 ユノは今日もまた運動をすることになった。 「これを気軽にできるのは良いですね」 俺はマネージャーを見た。 「だろう」 マネージャーは腕を組んで満足そうにユノを見下ろしている。 今ユノの部屋では、クローゼットとは別に、下着などを入れていた三段のプラスチ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人27」ユノ×チャンミン

    目が覚めたら、デスクの上から虎が覗いていた。 「食べないで下さいよ」 と、声をかけたら、 「腹減ってるから分かんない」と言われた。 ビニール袋を持った虎をデスクチェアーに乗せて、ダイニングに移動する。 「暑くないですか?」 夏も始まるし。 「ちょっと」 頭は脱いで、うなじに垂れた虎の耳が揺れている... 続きをみる

  • 「チャンミンくんの恋人26」ユノ×チャンミン

    はじめてユノとキスをした。 しかしこのキスは、深く考えるにはあまりにもささやかじゃないかな。 顔を離した俺を見上げて、この口約束に虚しさを覚えだしたのか、寂し気な表情が混ざり始めた。 じゃあ、と。 「これで恋人同士ですね」 と言ってみた。 俺を見つめていた目が丸くなった。 明るさが戻る。 「浮気す... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人25」ユノ×チャンミン

    けれど、ユノは寂しそうに見つめてきた。 全部払い終わっても、自分の手を、その体の隣に置いた。 「何でそんな顔するの?」 何も言わない。 こうなってから、口を尖らせているユノを良く見るなと思った。 立ち上がってデスクチェアーに腰をかけた。 体は近づいたけど、ユノは更に俺の顔を見上げただけだ。 「ユノ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人24」ユノ×チャンミン

    「ユノ……」 「電気消して寝ろよっ!」 俺は、持っていたフェイスタオルを横に置いて、前のめりになって手を伸ばした。 デスクの上のリモコンを通り過ぎて、 手足を折り畳んでうつぶせている体まで伸ばして、 丸い背中を指で撫でた。 「勝手に触んなっ!」 元のサイズなら絶対言わない台詞と共に払いのけられる。... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人23」ユノ×チャンミン

    洗面所に持って来ていたつんつるてんのパジャマをユノは着た。 今日はハンカチがいいと言い出さなくて、そのまま殆ど会話もなく、Tシャツに下着姿の俺は「寝ますよ」とだけ言って布団についた。 朝早かったのと変な自覚で疲れた。 電気の消えた部屋でまだ寝ていないけれど、ユノは喋らない。俺も黙っていたけど、この... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人22」ユノ×チャンミン

    肌身離さずいられてしまえるようになったから。 そのことが通常になってしまったから。 たった数日なのにそうなったのは、 自分達の「ほぼ毎日顔を合わせて、長く助け合ってきた」境遇の元で、別個の人間として生活していた条件が外れて、更に相手という個体に慣れたからだと思う。 「そこにいるのが当たり前」なんて... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人21」ユノ×チャンミン

    仕事中、時間があればユノの様子を向こうの宿舎にいるマネージャーに聞いた。 帰国したのは久々じゃない。でも、前回の帰国時とは違って、日本に輪をかけてどこもかしこも 「人体縮小化」 で持ちきりだった。 ユノが、その渦中にいる。 独りで、どこもかしこもその話題の場所にいると、今更ながらに自分達は危機に瀕... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人20」ユノ×チャンミン

    マネージャーが帰って来て、三人でニュースを見ながら、夕食を食べた。 「一日なら実家帰って来てもいいよ」 明日は俺の専属のマネージャーが俺を迎えに来て、帰国する。 元々は日帰りのスケジュールだったけれど、俺達には今、一週間の休暇が与えられていた。 でもリミットはそのくらいだろう。それ以上はいらない噂... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人19」ユノ×チャンミン

    心地よい眠りから覚めて目を開けると、 ……警察官がいた。 ぼんやりと眺める。 デスクの上から顔を出して俺を覗き込んでいた。 「おはようございます」 と、声をかけると、 敬礼した。 「早起きですね」 「うん。腹減った」 この人、ダイエットどうでも良くなってるな。 テレビの前のローテーブルに立って、リ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人18」ユノ×チャンミン

    「あと、これも買っといたよ」 マネージャーがつんつるてんのパジャマを着たユノに、手渡した。 人形用のコップ。 「洗いましょう」 俺はユノから取って洗って、また手渡した。 「ありがとうございます」 ユノが少し眺めてから顔を上げて微笑んで言った。 「ありがとうございます」 俺もマネージャーに言った。 ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人17」ユノ×チャンミン

    不要な物を全てどけて洗面台の上にユノをのせた。 「頭から洗って下さい。洗ったら、お風呂もはいれますよ」 「見られながら洗うの?」 「当たり前でしょ。マネージャーと交代する?」 「いや、いいよ。もう気にしないよ」 ユノがやけになっている。サンタクロースの服を脱いで素っ裸になった。 「じゃあ、シャンプ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人16」ユノ×チャンミン

    「これさ……」 自分の着ている服を眺めて、テーブルの上のユノが言う。 「普段着にできるかな?」 水色の王子服から顔を上げて、立っている俺を見上げた。 その足元には、警察の制服が脱ぎ捨ててある。 「これはどうですか?」 箱から出した迷彩服を渡す。 「なんか一足先に行ったみたいな気分になるな」 「ユノ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人15」ユノ×チャンミン

    「こんな感じはどうですか?」 「あ、いいね」 なんだかんだ言って、ベッドやソファー以外にもハンカチや布を床に敷いたりして、なんだか柔らかそうな部屋が出来た。 「ふわふわだ」 ユノがベッドに突っ伏す。 気持ち良さそうにフェイスタオルに包まる。 「チャンミンは可哀想だなー。こんな気持ちいい部屋に住めな... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人14」ユノ×チャンミン

    最近、俺がはまり始めた趣味。 ユノも知っているけれど、一緒にはしたことない。 日本で買ったやつを取り出して来て、デスクの上で箱を開けた。 こちらに移動させたユノが、中を覗き込んでから俺を見上げる。 「これで作るの?」 「はい」 ばらばらとピースをデスクに半分ほどあける。 俺は口元が弛んだ。 「床と... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人13」ユノ×チャンミン

    マネージャーからの連絡が入った。 今日は休みで、というか恐らく俺単体の仕事以外は無期限の休暇に入りそうだった。 そして、ユノの状態はやっぱり隠す方向で決定したらしい。 メッセージを見ながら、珈琲に口つける。 これを知ったら落ち込みそうだな。 ちらりと横目で見た。 「あ!全部食べたの!」 俺に言われ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人12」ユノ×チャンミン

    ダイニングテーブルの上に用意した材料を出していく。 「ちょっとこれ持ってて」 まだ湯気が出ている、茹でた殻付きの卵を、ユノの両腕に託した。 「えっ!チャンミンっ」 ユノが抱える。 俺は包丁とまな板を出して、たまねぎのみじん切りを開始した。 「うわっ。うわっ」 ちらりと見ると、手が滑ったのか卵がテー... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人11」ユノ×チャンミン

    「お、お、お、お前なあっ!!!」 ユノが何かしているまま俺に言う。 終わったのか着ていたハンカチを整えながらこちらを向いた。 「あれ俺死んでたぞっ!!!しかも衝撃で途中で止まった!!!」 ビニール袋の端を掴んで閉めながら目くじら立てて怒鳴っている。 「すいません。でも寝てたんで」 「寝てたで済むか... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人10」ユノ×チャンミン

    トイレットペーパーと小さいビニール袋をユノのベッド、というか全面ベッドになっているテーブルに置いた。 「こぼさないようにだけお願いします」 「え、待って。チャンミン寝てる間に催したらチャンミンのいるとこで俺すんの?」 「俺だって嫌ですよ」 「俺なんかもっと嫌だよっ!」 電気の消えた暗い部屋で、俺達... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人9」ユノ×チャンミン

    「うおいっ!!!」 立ち上がってマネージャーと同時に声を上げた。 ユノがしょぼくれた顔をする。 「ユノっ!ダメだって言ったろう!」 マネージャーが目を閉じて脱力した。 「え、ちょっと待って下さい?」 俺は二人に向かって、動きを止めて思い出すように、視線を上にした。 「何か乳製品って……」 呟きなが... 続きをみる

  • 「チャンミンくんの恋人8」ユノ×チャンミン

    俺達はテレビの前にいた。 『緊急速報をお伝えします……昨夜未明よりソウル近郊で起きている、原因不明の人体縮小化ですが、現在のところ、ソウル特別市内で103件、京畿道内で21件、江原道内で8件、忠清南道で2件、……』 「信じられない……」 ソファーの上で俺は声を出した。 「時間帯も合ってるよ」 マネ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人7」ユノ×チャンミン

    マネージャーが白目を剝いた。 ユノは口を突き出して眉を八の字にしている。 俺はベッドに腰掛けた。 「こ、これは……」 眼鏡のフレームをつまんで、マネージャーはまたかがんでいる。 ユノはなぜか恥ずかしそうに、見られていた。 「これは、仕事の質が変わって来るな」 マネージャーが顔だけ俺に向けて、ははっ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人6」ユノ×チャンミン

    「まあ、マネージャーが来るのを待つだけですね」 携帯電話の時刻は三時。 深夜もいいとこだ。でも自分達が帰って来た時も日付は既にまたいでた。 「うん」 俺は携帯電話を再度脇に置いて、気を取り直すように両膝をぽんと叩いてユノを見た。 「ヒョン何か飲みますか?」 ユノが体を揺らすのをやめた。 何か考えて... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人5」ユノ×チャンミン

    ユノが家族の人と話しているのを俺は聞いていた。 俄かには信じがたい話で、手間取っているのを見ながら、 そのテーブルの上に置いた携帯電話と、通話口に向かって四つん這いになって必死に話すユノの身長が、変わらない大きさだと言うのを改めて気づいて、じっと見つめた。 「……うん。様子見るから、何かあったらチ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人4」ユノ×チャンミン

    「トイレから部屋に戻る途中で、いきなり体が歩くごとに小さくなって行って、 わけわかんなくてさ、歩くの止めればいいのか?って思ったけどそうじゃなくて、 どんどん小さくなって、最終的にこうなった」 俺も手を貸して、なんとか手足のついたハンカチでラッピングされたプレゼントのようになったユノが、ティッシュ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人3」ユノ×チャンミン

    部屋に戻った。 「恐いっ!恐いっ!」 ああ、そうか。 できるだけ腕を振らないように歩いてみる。 掌に、温かさを感じる。 これは人形じゃない、やっぱりユノなんだ。 俺は、二人だけのアイドルグループである自分達のこれからを、想像して、視線を泳がせる。 どうしよう。 でもユノは、きっともっとそんなものじ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人2」ユノ×チャンミン

    俺は手を振り上げている素っ裸のユノを一瞥してから、 恐らくユノが着ていたと思われる服が廊下に散乱しているのを見た。 まだ俺寝てるのかな、 と思って部屋に戻ろうとした、 ……けどできなかった、やっぱり。 「おい!チャンミン!」 「……はい」 「ちゃんと見てるのかよっ!」 俺は首だけ倒してそれを見下ろ... 続きをみる

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  • 「チャンミンくんの恋人1」ユノ×チャンミン

    コツコツ!コツコツ! ハエかなあ、と思った。 「おい!チャンミン起きろ!」 コツコツ!コツコツ! でも、声だな、と思った。 人間の声だなって。 「おい!チャンミン!起きろよ!」 目を開けた。なんか夢の中で変な声がした。 もう、まだ眠い。 俺は目をこする。 「チャンミン!俺だよ!俺!」 俺は電気も消... 続きをみる

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