こんばんは、皆さま。「おやおや、あなたのことは知っていますよ?確か睡魔……ユメロウ?」とプテラノドンにさらわれた人の名前と一緒になった者です。 お久しぶりでございますが、あとがきのようなものでございます。 バレンタイン記念の短編も一緒にしようと思っておったのでございますが、あちらが長くなっておりま... 続きをみる
世界最後の日のブログ記事
世界最後の日(ムラゴンブログ全体)-
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45度に傾いた直線が描かれている。 十字についた線を斜めに横切るそれは、光の軌跡だ。 それを頭の隅に置きながら、5分の1ほど読んだところで、表紙全体を見た。 出版社の名前も何も記載されていない。著者の名前も。 早まろうとする鼓動を落ちつけるため、周りに視線を送った。 止まったまま。 これは、特殊相... 続きをみる
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「世界最後の日に誰に会いたい?」 見慣れた顔は、そう言った。 俺が少し考える間、ユノの黒っぽい目は、静かな水面のようだった。 夜の水面。 動きがなかった。 それから俺は、誰もが言うだろうと思った無難な答えを出した。 「お母さん」 俺の口がその言葉を紡ぎ終わる前に、ユノは消えた。 消え方は、不思議だ... 続きをみる