夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「白が降りしきる深夜 5」テミン セフン SHINeeの短編 EXOの短編


ごくりと喉を鳴らして、こちらがコンタクトを取りたがっていると分かっている相手のこれは、牽制ではないと心拍数を上げる。
それなら、もっと返事は遅くなるだろう。仕事の用なら第一に伝えるのが、習慣になっている。プライベートの連絡で、なら自分達には一つしか用件はない。
試されているような状況に、返事を間違えるな、そう思うが、向こうの意志決定を誘導出来るほど、彼のことを知らないと、セフンは一度息を吐いた。
このメッセージで八割がた意向は伝わっている。
こちらが諦めない限りどうせ限界は来た。行動を起こすのは、やはり相手からではなく、自分だろう。それなら、最初から手の内を明かした方が諦めがつく。
こういう男が恋愛関係に出来ないなら、あっちに見る目がなかったのだ。もっと可能性を示唆しないことは出来た。決定打を下さなかったのは、向こうの責任だし、今日がそうなるなら、俺なんかでは元々太刀打ちできない。
大人しく、日常に戻るしかない。
そう思いセフンは、最寄り駅に来たこと、それから『会ってくれませんか?』と送った。
膠着状態は終わった。
今から待ち受けるのは、最後の対峙か、対峙せず逃げられた相手にやんわり慰められる明日の自分だ。
今日の様子では慰めてももらえないかもしれないが。
向こうの迷いが伝わる待ち時間は心もとないが、この瞬間がきっと醍醐味だとセフンは思う。
あと一秒後には拒否されるかもしれない。でも今は許されている。掛け値なく相手を好きだと思うことが出来る。その相手は、今まで出会った中で一番特異で、特別なのだ。
ここぞとばかりに、落ちて来る夜を白くしていく小さな水の粒に白い男の姿を重ねた。
顏が中世的だから、可愛らしさや綺麗さを女性社員や、男性社員まで口にすることがあるが、テミンのイメージは、捉えどころの無さだった。
セフンはいつも水のようなものに感じた。あの不思議さに、きっと捕えられたのだと思う。
あれが、本当に人間になるところが見たい。いつもにこやかに浅く上手く人付き合いをこなし、飲みの場にも顔を出すのに、性的指向からだろうが、どんな生活を送っているのか、友人関係も、社の人間はきっと誰も深くは知らない。一番良く行動を共にする自分でさえ、このざまで。
外見も良いと思う。白い肌にピンクで囲んだような唇で笑う柔らかい笑顔。
あんな見た目、なかなかない。
お願いだから、受け入れて欲しい。
考えれば考えるほど、思いが胸から溢れていく。本当に、はまっている。
祈るように見続けた画面に、メッセージが出た。




つづく



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