夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「今日の料理 3」チャンミン シウミン 東方神起の短編 EXOの短編


「今日の料理は唐揚げです」
シウミンはごくりと唾を飲み込んだ。いよいよ始まったなと、スタジオに緊張が走ったのが分かる。
皿に盛り上げられた唐揚げがカメラの前に出されている。ここまでは、上手く行ったと唐揚げを横目で睨むようにしながら、シウミンは頭の中で、今日の段取りを何度も復習した。
皿を出しているのは、伝説の料理人、シム・チャンミンだ。なぜこんなことになったのか、ディレクターを恨みたくなるが、今話題の料理人が出演すると言うだけで、ゴールデンタイムでもない短い料理番組に、朝のニュースで特集まで組まれた。
シム・チャンミンは流れの料理人だ。その腕は世界中に知れ渡り、数々の飲食店が彼に救われている。落ちぶれた三ツ星レストランに星を奪還させたり、新規オープンの店が彼の働きで全国展開にまでのぼり詰め、つい最近もつぶれかけたラーメン屋を行列ができるまでに回復させたことは有名だ。彼はふらりと現れ、店を繁盛させるといなくなる。給料は全て日払いだが、その額は桁違いだ。現在も多くの企業が新商品の開発にと彼のアドバイスを求めている。
まさかそんな料理人が、自分の短い料理番組に出演をOKするとは、シウミンは夢にも思わなかったが、ディレクターから聞いた時、依頼時のシム・チャンミンの返事にも驚いた。
彼は、「報酬次第で」と驚愕の出演料を提示して来たのだ。
しかし、一口食べると誰もがシム・チャンミンの料理の虜になる、そんなレシピを番組で放送できるならとスポンサーは了承し、契約は成立、業界は震撼した。
本決まりになったと聞き、まだ新人のシウミンはプレッシャーで眠れない夜を過ごした。だが、伝説の料理人の味が確かなことは分かっている。そう、自分は言うなれば助手だ。補佐だ。その腕に任せれば、シナリオだってある短い料理番組なのだから、とにかく失礼がないように上手く指示通りにこなせば問題はないんだと、シウミンは飼い犬の「いも」を隣にして、自宅で何度も予行演習を行なった
だが、シウミンの考えに反して、問題はそこではなかった。




つづく



EXO企画『EXOTICA』実施中→EXOTICA:「入口」 - 夢の続き

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。