夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「PLAY21」ユノ×チャンミン


「悪かったと思ってます。やり過ぎました」



そう切り出したチャンミンは俺の表情から、俺が既に不機嫌じゃないことは分かってる。



「変な冗談だったよ。お前らしくない」



シャツの上にニットを着ていた俺は部屋の暖房が暑くてニットごと袖をまくる。



「俺だってあんなつまらない冗談しますよ。まだ怒ってるんですか?」



自分の袖からそっちに目をやると、微かに口元をゆるませて、視線を足元に向けて穏やかに話している。


「あれには驚いたけど怒ってないよ。早く帰って来なかったのには怒ってたけど。
でもそれももういい」


俺は前を向いた。


「そうですか」


チャンミンも前を見ながら、声から余裕な顔で微笑んでいるのが分かった。


「でも聞きたいことがある」


前を向いたまま「どうぞ」と言われた。


「一つだけ分からないんだ」


チャンミンは何も言わず俺が話すのを聞いている。



「なんで、俺に彼女が出来るとすぐにチャンミンも出来て、別れるとチャンミンも別れるんだろう?」



鼻で笑った声が聞こえた。



「またそれですか。単なる偶然です」



「そっか。偶然か」



「他愛ないことでしょ」



「そうだな」



「……ヒョン。俺、携帯の、あとちょっとでクリアなんですけど」



「分かったよ」



俺はもたれかけていたソファーから体を起こした。


俺が部屋から出て行くと思ったチャンミンも同じように体を起こす。


ほぼ同時に体を起こした俺達は視線がぶつかって、向き合うように立った。



「チャンミン」



「はい」



チャンミンが口角を上げる。



俺は全く笑えずに、今朝の俺を、これまでの俺たちを思い出している。




もしかしたら目の前のパートナーを信じられないような、悲しいような顔で、見ていたかもしれない。



「今日、起きたら二日酔いがすごかった」



「でしょうね」



チャンミンが口角だけじゃない、大きな目も一緒に笑う。



「すごい違和感だった。頭が痛くて、気持ちも悪くて……」



声も出されて笑われる。



「そんな感じでしたよ」




「目を開けても、誰も俺を見てなくて……」




その目も口角も、元に戻った。



多分苦笑しようとして、できないまま言われる。




「なんですかそれ」








つづく

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