ベッドにいた。

一日の終わりに日課のように眺めている。

片手にそれぞれ持って、俺は何をしてるんだ。

でも、見てしまう。

どちらにもつけられなくなってしまったんだから、自分のだけでも見てあげるしかない。

明日……元に戻れるかな。

いつものユノに会えるかな。

でも、いつものユノって、どのユノ？

笑ってる？怒ってる？頬染めて上目遣いに見てる？

思い出して、一人で笑った。

それから哀しげな目も思い出して、笑う気が失せた。

もう片手を見る。やっぱり断られないみたいだな。

今日はこのまま何も来なくていい。

画面には、一年前の俺達しか映らない。

大丈夫だ。ユノは多分もう寝てる。

明日は、まともに話ができたらな。

明日は、もう少し……見てくれたらな。

俺はまた、笑った。

眺めながら、思う。

本当に俺は……変かもしれない。

『ちゃんと帰りましたか？』

『帰ってるって、笑っちゃった。大丈夫だから』

『笑えてるんならいいです』

『今日のチャンミンは変だよ』

『いつも変な人に言われたくないです』

『酷いよ』

『でも変なヒョンにはもっといい人が現れますよ』

『うん、ありがとう、変なチャンミン。もう見つかったかも』

『心変わり早すぎでしょ。でもそれぐらいでいいです』

『なんか幸せかも』

『さっきまで落ち込んでたくせに。まあいいです。おやすみなさい』

『うん、おやすみ』

『また、明日』

『また、明日』

また明日。

つづく