夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「あなたと一緒に」ユノ×チャンミンの短編


「はじめまして」



「あ、はじめまして」」



「どっからですか?」



「あ、ソウルです」



「へえ、都会だなあ。俺は光州です」



「ああ、いいとこですねえ」



という会話をしたのは大分前。




「……ユノ。暇だから話しましょう」



「ああ、うん」



「ユノ……元気ない?」



「ああ、ちょっとしっけちゃって」



僕はユノの顔を横目で見た。


ユノの顔は基本青い。



でも今日は普段より少し皺が寄っていた。



「……僕もちょっと湿気てきましたよ」



「うん。やっぱりこう売れないとね」



皺の寄った顔を歪めている。


そう。小売店はこういうところがあるから。



「場所が良くなかったんでしょう」



「うん……。でもそうも言えないと思う」



ユノの言いたいことはわかった。


今日発売のやつはさっきも売れた。


客が入ってくるたびに、ユノはそっちを見ている。



「ユノ。気にしちゃダメです」



「俺が悪いのかなって……」



「あんな変な名前のよりずっとユノの方が恰好いい」



僕の言葉を聞いて、ユノは少し切り取り線を上げた。



「ありがとう、チャンミン」



「本当です。僕は本当にそう思ってる」



「うん」



僕に向かって、クシャっと笑った。


僕も少し切り取り線を上げた。


本当にそう思ってる。


ユノは恰好いいだけじゃない……


中身もいいんだ。


僕は心の中でもこそっと切り取り線を上げた。



また客が入ってきた。今日は珍しく多い。


やっぱりあの新発売のやつを買いに来たんだろうな。


そう思っていたら、その客がなんと僕たちの前に来た。


ユノが嬉しそうに、体を差し出している。


僕はドキドキした。


これで、もし、ユノがいなくなったら……


これで、もし、ユノと会えなくなったら……



「ユノっ!いやです!」



ユノが驚いて僕を見た。



その瞬間、僕は客の手に掴まれた。



僕はここに来て初めて棚から出た。体が浮かんだ。



「いやだっ!ユノっ!僕ユノが好きなんですっ!ずっと一緒にいたいんですっ!」



呆然と僕を見上げるユノに叫ぶ。


僕はつるつると体をひねった。



「ユノっ!いやだっ!」



すると、



ぱさっ。



と、音がして、目の前のユノが消えた。



それと一緒に、僕も、



ぱさっ。



と、下に落ちた。



下にはユノがいた。



僕たちは見つめあったまま、また掴まれて一緒に元の棚に戻された。



客はやっぱり新発売の変な名前のやつを買って出て行った。



僕達は少し重なり合っていた。



僕の顔は真っ赤だったけれど、僕は基本赤い。



でも青いユノも赤く見えた。



「チャンミンって結構、ホットなんだね」



ユノが呟いた。



「だって僕すごいからいから」



だからずっと売れないのかもしれない。



「俺、甘いからちょうどいいね」



ユノが切り取り線を上げたから、




僕もクシャっと笑って、



もう少し重なった。










『あなたと一緒に』fin.








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