「夢の続き27」ユノ×チャンミン
この店は夜人通りが少ない事もあって、クリスマスと大晦日以外はコンビニだけど23時が閉店時間だ。そこから、雑誌の入れ替えが必要な時は入れ替えて、フードの廃棄なんか済ませたら、大体23時半くらいになる。いつもは自転車で帰るけど、今日は徒歩だったから、帰宅時間は0時を過ぎた。
キュヒョンからメールで「ベッドで寝かせた」とあった。
あいつ学校戻れたのかな。
アパートの廊下から見ると電気は消えてる。
鍵を差し込んで開ける。
玄関から見えるコタツにユノは寝ているみたいだ。
おかしいな。
台所の電気だけつけて見に行くと、まだ苦しそうだ。
しかもコタツついてない。
「ユノさん、ベッドで寝て下さい」
起こしながら言うと、ユノがうつろな目を開けた。
「……チャンミン?」
「ベッドで寝て下さい」
「いいの?」
ベッドから、コタツに移動したのかこの人。
「いいですから。俺ちょっとシャワー浴びます」
シャワー浴びて戻ると、ベッドが膨らんでるのが見えた。
ひとまず安心して、こたつテーブルの上を見ると、風邪薬の空き袋があった。
また安心したのも束の間、ふと気づく。
……俺、間違えたな。
キュヒョンに言った風邪薬の場所を俺は間違えた。
俺が言った棚に入れてある薬箱の中じゃない。
この前帰郷したとき、俺は風邪を引いてて、そのままスーツケースの中に入れっぱなしにしてたんだ。
スーツケースの中を見てみると、ちゃんとここから取り出されているようだった。
どういうことだろう。
只今0時35分(ユノの退役まで491日)