夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「眠れない夜のエンジェル12」ユノ×チャンミン




~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。





こんばんは、みなさん。


僕の名前はシム・チャンミン。


僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。


今日も良い夜になりましたね。




僕は今、東京都は港区で子孫であるチャンミンの代わりに仕事をすることになったと思ったらユノ氏に遭遇したところなのです!



「な、え、あ……ちゃ、ちゃ、ちゃっ!」



タキシード姿のユノ氏が目を丸くして、ちゃちゃちゃちゃ言ってます。



そう言えば、チャンミンもタキシード姿で、こんな格好で居酒屋の看板にもたれさせてしまって大丈夫かな。



「ちゃ……チャンミン天に召されちゃったの?幽体離脱してるの?」



「いえ、チャンミンは生きてます」



「生きてるの?それで生きてるの?え、それ羽?羽?」



慌てふためいて僕を見ています。



「これは羽です。僕は天使です」



「天使?チャンミン天使?」



大口開けて青ざめています。良く見るとハンサムな方ですが、今は若干……



「チャンミンは人間です。僕もチャンミンですけど」



ウフフと笑いました。



「チャンミンは人間?え、でも天使?」



「僕は『眠れない人の悩みを聞く天使』」



「チャンミン悩んでたの?風邪引いてたから悩んでたの?天使なの?」



もうユノ氏はだめです。



「それよりユノ氏。僕は今からチャンミンの代わりにこれに答えることになりました」



ユノ氏に見せます。



「これインタビューの内容じゃん?これチャンミンが答えるの?いや、チャンミンが答えるんだけど、え?え?」



忙しなく首を動かしています。



「ユノ氏。落ち着いて聞いて下さい。僕はチャンミンの先祖で、僕達は以前から話も良くしていました。僕はチャンミンが緊急時に呼ばれるようになったんです」



でも、僕は何でも屋ではないのです。



「とりあえず、チャンミンをどこか安静にできるところへ。薬は飲んだようなので」



ユノ氏が僕をちらちらと見ながら、看板にもたれかかっているチャンミンの前でしゃがみました。


そして、僕を見上げました。



「苦しそう」



「はい。マンションに連れて帰って上げた方がいいと思いますよ」



ユノ氏が顎に手を置いて、またチャンミンの様子を眺めます。



「いや、それだとマネージャーにも事情を話さないといけないし、現場がパニックになるし、インタビューも中止だ。それよりもチャンミンの意志を組もう」



落ち着いたユノ氏はさすがチャンミンの想い人です。パートナーの顔をしています。
僕の子孫はなかなか見る目があります。



ユノ氏が僕に向きました。



「あの……名前は?」



「チャンミンです」



ユノ氏が首を捻ってまた顎をさすりだしました。



「ユノ氏、とにかくチャンミンをどこか安静にできる場所へ。楽屋みたいなところはないのですか?」



「あるけど、でも、スタッフにもマネージャーにも気付かれないような場所にしないと」



「座るだけでもできるといいと思いますよ」



「外は危ないし、でもこんな時間に気軽に座れる場所なんて」



僕とユノ氏はうな垂れているチャンミンを眺めます。



居酒屋の看板にもたれかかって、チャンミンは本当に苦しそうです。



看板には、焼き鳥と枝豆とビールと言う文字が書かれています。



「あ」



二人同時に声を出しました。



「らっしゃい!!」



「あの、この子、一時間ほどここに座らせてもらえませんか!メニューは注文するんで!」



大将にユノ氏が駆け寄ります。



酔っ払いが管を巻いている中、二人で肩を組んだチャンミンをテーブル席に通しました。



「大将!トマトと、ねぎ間3本とつくねとやっことビールを!」



僕は無難な物を注文しました。



ユノ氏と外に出ます。



「うまく行きましたね」



僕は微笑みました。



「……いったかな」



「次はインタビューですね」



僕は紙を取り出して、もう一度読み直します。



「とりあえずチャンミン。それしまわないと」



僕はユノ氏を見ました。



「それ?」



「それ」



ユノ氏が自分の背中を指をさします。



「ああ!羽!」



「そうそう!」



「それは無理です」



「えええっ!?」






つづく

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