ミノ子の憂鬱21 ユノ×ミノ
ホワイトチョコレート全部ユノ課長食べてた。
でもあんな気が早い妄想するのはNO。
何事にも順序があるの。
まだ私は「このあとどう?」って誘われたばっかりなんだから。
で、今日もこの時間がやって参りました。
さ、書くわよ。
……。
それより、チャ美の狙ってる男って誰だったのかしら。
うちの社よね?
でも私、男子には詳しくないし。
女子にもそんなにだけど……
今日、受付の子いた。
今頃二人で待ち合わせしたレストランで、
「君にお似合いのワイン見つけたよ」
なんか言ってるのかしら。
……。
なによ!
じゃあワインぶら下げて歩けばいいじゃない!
なんてね、ふふ。
ん?
これ、いいんじゃない?
ユノ課長と初めての食事で、
そこら辺の居酒屋かと思ってたら、
高層ビルのレストランなの。
「君の為に予約したよ」
って。
見ると、そこには百万ドルの夜景が……!
……それは、無理ね。
かなり遠出しないと、そこまでの夜景は無理だわ。
ん?
じゃあ、終業時間にユノ課長が「屋上に来て」って。
行ったら、ヘリがパラパラ停まってて、
ユノ課長が中から手を差し伸べてるの……!
「じゃあ、食事に行こうか」
って。
悪くないけど、
初めての食事でそんなことする人、私、好きかしら。
そんなの見たら、この人魔物のたぐいかと疑うくらいだろうし。
これはボツ。
大体うちの屋上ヘリ停まれないでしょ。
もういい。
ワインの美味しい素敵なレストランで良いじゃない。
だけど、
受付の子と行くとこよりも、もっとゴージャスなところにしちゃう!
ん!
いいんじゃない?
そこでユノ課長が言うの。
「君に似合うワインがあるんだ」
って。
ああっ!
早く私を奪って!!
つづく