ミノ子の憂鬱28 ユノ×ミノ
ミノ彦さんに返事した。
『また皆さんと、機会があればよろしくお願いします』
って。
これ私がユノ課長に言われたら立ち直れないけど、ミノ彦さんは会ったばっかりだし、早い方がいい。
何で私と食事?って聞いてみたいけど、気をもたせる返事はしないのが大人のたしなみよ。
私と友達になりたいってこともきっとないでしょ。男友達はちょっと憧れるけど。
……でも彼イケメンよね。
もしかしたら、男の人と付き合える最初で最後のチャンスだったとか。
って、そんなこと考えないの!
私は彼氏が欲しいんじゃない。
好きな人がいて、その人のことを時々考えてる毎日があれば良い。
受付の子とユノ課長のこと知った時、そう心に決めたでしょ。
それに気が早いのよ。ミノ彦さん、ちょっと声かけてみただけかもしれない。
ん?
それより、もうあと三日じゃない。
送別会。
挨拶……くらいはするかしら。
いいえ、花見の時もしなかったわ。
ユノ課長の私に対する眼中の無さは、半端じゃない。観葉植物と同じレベルよ。
でも……
ちょっと、胸のあいたの着て行こうかしら。
なんて!もう!馬鹿!
私がどんな服着て行こうが見てないわよ!
……そんな服あったかしら……
やめましょ!意味ないわ。
意味ないって考えるのが嫌!
落ち込むのよ!
こんな時にはyoutubeね。
可愛らしい犬猫で我を忘れましょう。
つづく