夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「夢の続き28」ユノ×チャンミン

ユノが昨日一日部屋にいる時、家探ししてて知ってたとか。


ベッドの膨らみを見る。


それともキュヒョンも同じ留学生だし、気づいたのかな。


ああ見えて、勘のいい奴だし。


……まあ、どっちにしろ、薬が見つかったんなら良いか。


台所の電気をつけたまま、こたつに潜る。


「チャンミン」


顔を上げると、ユノが起き上がってきた。そうだ、新しい「冷えピタ」買って来たんだ。
ビニール袋の中から取り出す。



「ユノさん、これ貼りましょう」



「きもちい」



「じゃあ、寝て下さい」



と、言ってこたつに戻ろうとすると、腕を掴まれる。



「チャンミンと寝る」


「嫌です」


「チャンミンと寝る」


「嫌です」


「チャ」


「嫌です」



ユノが黙った。掴まれたてのひらから大分熱が上がっているのは分かる。
まず、風邪だと俺にうつるでしょう?それに何ででかい男と二人で一つのベッドに寝なきゃなんないのか。




でもユノは離してくれない。










只今0時47分(ユノの退役まで490日)

「夢の続き27」ユノ×チャンミン

この店は夜人通りが少ない事もあって、クリスマスと大晦日以外はコンビニだけど23時が閉店時間だ。そこから、雑誌の入れ替えが必要な時は入れ替えて、フードの廃棄なんか済ませたら、大体23時半くらいになる。いつもは自転車で帰るけど、今日は徒歩だったから、帰宅時間は0時を過ぎた。



キュヒョンからメールで「ベッドで寝かせた」とあった。



あいつ学校戻れたのかな。



アパートの廊下から見ると電気は消えてる。


鍵を差し込んで開ける。


玄関から見えるコタツにユノは寝ているみたいだ。



おかしいな。



台所の電気だけつけて見に行くと、まだ苦しそうだ。


しかもコタツついてない。


「ユノさん、ベッドで寝て下さい」


起こしながら言うと、ユノがうつろな目を開けた。


「……チャンミン?」


「ベッドで寝て下さい」


「いいの?」


ベッドから、コタツに移動したのかこの人。


「いいですから。俺ちょっとシャワー浴びます」


シャワー浴びて戻ると、ベッドが膨らんでるのが見えた。


ひとまず安心して、こたつテーブルの上を見ると、風邪薬の空き袋があった。


また安心したのも束の間、ふと気づく。



……俺、間違えたな。



キュヒョンに言った風邪薬の場所を俺は間違えた。


俺が言った棚に入れてある薬箱の中じゃない。


この前帰郷したとき、俺は風邪を引いてて、そのままスーツケースの中に入れっぱなしにしてたんだ。


スーツケースの中を見てみると、ちゃんとここから取り出されているようだった。



どういうことだろう。








只今0時35分(ユノの退役まで491日)

「PLAY13」ユノ×チャンミン

拍子抜けして、思わず振り返る。


チャンミンは振り返ることもなく歩いていく。


飲んでいるように見えて、あんまり酔ってなかったんだろうか。まあこれからもしないで欲しいけど。


アレは心臓に悪いから。





「何ですか?」


チャンミンが怪訝な顔で俺を見た。


「俺の顔になんかついてますか?」


ツアーの間に並行して行うプロモーション活動で、久しぶりのテレビ番組の収録中。


スタジオのモニター前で、待機していたら、言われた。


この頃一段とチャンミンが大人っぽくなった気がしてる。


俺に絡んでこないと言うか、接触してこないと言うか。


でも最近、また携帯電話のゲームをやり始めたみたいだ。


そんなことで嬉しくなっている俺はどうかしているのかもしれない。


難しいとか言ってたのに。


「俺そんなに見てた?」


俺は考えながら笑っていた。


「ヒョンは昔からそういうとこありますね」


「そう?知らなかったな」


てか、どういうとこだろう。


俺が笑っているのを見て、チャンミンも仕方ないなと言う風に笑う。


まるでチャンミンの方が俺を良く知っているみたいで面白いな。


こうやって、自分の知らない自分だっているのに。俺の知らないチャンミンがいてもおかしくない。それぞれの人生があって、成長があって、そういうものなんだろう。


自分達はほぼ人生の半分を一緒に過ごしている。


時々、一心同体のような気がしていたけれど、でもそうじゃない。



チャンミンは他人だ。



多分、世界で一番一緒にいる俺の他人だ。



けど、



それが何となく、




今俺を悩ませている。






つづく